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由良【episode0】〜一番キツイお仕置き〜







「説明して下さい。」



―と、ドアを閉め、振り返りざまににっこりと微笑を作ってリンが言う。



一見、優しい微笑に見えても明らかに平静を装っているのは笑ってない瞳が物語っていた。



…この微笑の怖さを知っている者は皆、ヘビに睨まれた蛙よろしく、固まってしまう。



―あぁ、完全に怒ってる…。 絶望的な思いで、閉ざされたドアを見やって私はがっくりとうなだれた。



「由良様、説明して下さいと申し上げましたが?」



今やリンは椅子に座った私の目の前で片膝を付いてあたしの顔を覗き込んでいる。



リンの長い髪が彼の肩を滑り落ちた。



切れ長の深いグレイの瞳、長い黒髪、細く白い顔、引き締まった身体…リンは、年頃の娘なら誰しもが惹きつけられる外見をしている…。



私も初めてリンを見た日、こんなにも綺麗な男の人がいるのかと思わず息をのんだ―。





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「お迎えに上がりました。」



―散り始めた桜が雪の様に舞う桜吹雪の中で。



あの日、遅刻して校門を乗り越えようとよじ登っていた私は背中で初めてリンの声を聞いた。



振り返って声の主を見るなり思わず見とれた。



吹雪の様に舞う桜の中、バカ高そうな黒塗りの車の横に立つ黒服の綺麗な男性



…その光景は私を現実から引き離すのに充分だった。



そして、バランスを崩して校門から落ちるのにも充分だった…。





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「…覚悟はいいですね?」



私の言い分を最後まで聞くとリンはそう言って、私を抱き上げそのままソファーまで運んだ。



まるでお姫様の様に抱き抱えられて、リンの顔がすぐ目の前にあった。



普通ならばドキドキするシチュエーションだろう。



「きゃっ…やん…放して!」



必死の抵抗も虚しくリンは実に手際よくあたしを膝に乗せてスカートをめくり下着も下ろしてお尻をむき出しにしてしまった。



「や、やだ!リン、やめて!」



恥ずかしくて更にジタバタと暴れたたけど難なく膝に押さえ込まれた。恥ずかしさと恐怖で顔が熱くなる。



「警告はしておいたはずですよ。…なのに、またこのような危険な事を…!」



珍しく感情的に声を荒げるリンかひどく怖くて泣きそうになる。



…それから、1分はお尻を出したまま最初の一撃を待った。



本当はもっと短かったのかも知れないけど、これからたっぷり懲らしめられるお尻を思うと最初の一撃までの時間は妙に長く感じ、私を不安にさせた。



そして、リンの膝の上でお尻をむき出しにされている自分の姿を思うと更に恥ずかしく、逃げ出したい思いに駆られた。



だけど、こうやって膝の上に乗せられては逃げる事など叶わない…。




「…さぁ、始めますよ…?」



先ほどの感情的な様子は全く無く、静かで冷静な声が降って来た。



…おそらく、怒りに任せて叱らないようにリンなりに気を沈めてくれたようだけど…、



だからといってリンのお仕置きが優しくなるとは今までの経験上思えなかった。



「…リン、私すごく反省してるの…。だから…」



「だから何です?」



突き放す様に言われて言葉に詰まった。



本当に…だから…何とだといいたかったのだろう…?



許される見込みなど無いと言うのに…。



私がようやく言えたのはまるで子供のような一言だった…。



「…だって…。」



…小さく溜め息をついて、リンは私のお尻に触れた。



「…由良様、どれだけ危険な事をしたのか、まだお分かりでないのなら、今日は…少し厳しくお仕置きしないといけませんね。」



ゆっくりと、これから赤く腫れ上がるであろう場所をなでられる。



もう、私の顔は耳まで赤くなっているに違いなかった。



張り詰めた空気はもう限界まで膨れ上がり、私は小さくすすり泣いた。



次の瞬間、静寂は打ち砕かれた。



ゆっくりと、リンの掌が私のお尻全体を熱く、赤く染め上げてゆく。



私は更にすすり泣いて声をあげた。



痛い、痛い、痛い



ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい



やがて痛みは熱さへと変わり、しびれる様な感覚が私を苛んだ。



…ごめんなさい、もうしない、許して…



恥ずかしいよりも早くこの責めから解放されたくて必死に許しを乞うた。



「まだですよ。しっかり反省なさい。」



絶望的なリンの言葉に私は心の中で叫んだ。どうして…?こんなにも反省してるのに…!



ピシャン…



ピシャン…!



ピシャン…!



軽く70発はぶたれたお尻は全体がじんじんと脈打ち、何とも言えない熱い痛みが支配している。



…もう既に私のお尻は余すところ無く真っ赤に染まっているのだろうと思った。



私のお尻を打つリンの手は少しずつ力を増し、まるで先ほどまでのお仕置きがウォーミングアップだったかのようにさえ思えた。



「や…だ、痛い…!…も…やだぁっ…!」



ピシャン!ピシャン!



「痛いのは当たり前です。これに懲りて二度と私の目を盗もうとしない事です。」



ピシャン!ピシャン!ピシャン!



ピシャン!ピシャン!ピシャン!



リンのリズミカルなまでの連打にいよいよ耐え切れなくなった私は泣き声を上げながら痛みに耐える為かジタバタと足をバタつかせた。



「由良様、お仕置きされる痛みを覚えておきなさい。二度と危険な事をしないように…。」



ピシャン!ピシャン!ピシャン!



ピシャン!ピシャン!ピシャン!



リンのお説教が…涙ににじむ視界を揺らすお尻への衝撃が…止んだ頃には私は必死にしゃくり上げながらごめんなさい…!ごめんなさい!と何度も叫んでいた…。



「…さぁ、しっかり反省出来ましたか?」



先ほどまで泣き叫ぶ私を押さえつけ、厳しくお尻を叩いていたリンとはまるで別人のいつものリンがそこにいて、ホッとした私は、更に…子供の様にひっくひっくと嗚咽を上げて泣き出してしまった…。



リンは少し慌てて私を助け起こし、膝の上で抱きしめながら落ち着くまで背中をさすってくれた。



不謹慎だけど、この時リンが泣く私に明らかに動揺していたのが変に嬉しかった。



…と思ったのは完全に間違いだった…。



「万が一、由良様にもしもの事があって、それでも生きていける程、私は恥知らずではありませんよ。」



…なんてわけの分からない物騒な釘を刺されて、もういいって!と言うぐらいお尻を冷やされて、しかも、毎食後には膝に乗せられて薬を塗られて…それだけならまだしも、その日と次の日の移動は全てリンに抱き抱えられての移動だった…。



「恥ずかしいから止めてよっ!」



と、私が叫べば、



「お仕置きの痣が消えたらそうして差し上げます。」



…だなんて、メイドさんたちの居る前で平気で言うし!!



もう、恥ずかしくっておかげでされるがまま…。



「それに、この方が私の目を盗めませんしね。…そうだ!これからは毎日こうしましょう!」



なんて言い出して…止めるのに必死だったのは言うまでもなく…。



リン…前にも増して愛情が暴走気味になってしまったみたい…。



…って、神様…これもお仕置きなの?















元々大昔にやっていた某ショボサイトの企画?としてキー的に怖いと感じる表現を
選りすぐって出来たスパホラー?ともいうべきこの作品。
まさかのシリーズ化ですっかり浮いてしまった第1回目です。(笑)
とりあえあず、本編の方向性が決まるまでは枠外とさせていただきました。
あんまりにもスパが怖すぎると言われたこともあるので、実は大幅にオシオキを軽くしていたりして(笑)







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