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遠距離恋愛【episode2-3】〜ナイショのプロジェクト〜
二人の彼氏に連れられて、光一さんの家に行く途中、スーパーで少しだけ買い物をした。
と言っても、寝不足でフラフラなあたしと冬香ちゃんをスーパーのベンチに座らせて、
光一さんと誠ちゃんが買い出しに行ったんだけど、
スーパーのカートを持って、振り返りざまに光一さんが、
二人とも、逃げ出そうなんてしちゃダメだよ?
これ以上いたずらされたらこっちがもたないからね?って笑顔で怖いセリフを残して行ったの。
間違いない。鬼だ。やっぱり。
フラフラな私達は、そのままただただ無言で彼氏様たちの帰りを待った。
誠ちゃんと光一さんの手際の良すぎる買い物のおかげで、買出しはすぐに終わって、
着いた光一さんの家は豪邸だった。。。。
もう、お手伝いさんが出てくるんじゃ?って勢いの大きな家だった。
家に着くと、光一さんがすぐにお風呂の用意をしてくれて、その間、私と冬香ちゃんは誠ちゃんからこんこんとお説教。。。。
お風呂の用意が出来て、お風呂に二人で入りなさいって案内されたお風呂は確かに二人で入っても余裕のある広さだった。
ここで初めて冬香ちゃんとお話が出来て、これは、絶対にお風呂から出たらあれだよね。。。。
って怖い想像になって、半泣きで服を脱いで、
でも、大きなお風呂で二人で背中の流しっことかをしてると、
このあとに控えてるお仕置きのことなんか一瞬だけど忘れて旅行っぽい気分に浸ったりしてたら、
こら!二人とも、いつまで入ってるの!?って
光一さんの声がお風呂の中のテレビの横のスピーカーからして、しぶしぶお風呂から出た。
そうだった。私たちは哀れな囚人だったんだ。。。。って芝居がかって言ったら、冬香ちゃんがプッて笑って本当だね。。。って。
お風呂から出て、おそるおそる居間に行くと、誠ちゃんと光一さんがニコニコ話しながら晩御飯を作って待ってた。
彼氏たちが作ってくれた晩御飯を食べながら様子を伺っても、すっかり二人の彼氏は怒った様子もなく、談笑してる。
不思議なことに、誠ちゃんもいつもどおりの様子で私に話しかけてくるし、
光一さんも冬香ちゃんに優しく話しかけたりで、もう、怒った様子はほとんど見られなかったの。
・・・もしかして、可愛い彼女だけに、大目に見て・・・・くれたりしないかなあ・・・。
食後はすぐに歯を磨いて寝るように言われて、本当なら8時なんて時間に眠れるわけないんだけど、
徹夜の寝不足でフラフラの私たちは彼氏たちにベッドまで運ばれると、すぐに眠りに落ちた・・・・・・・・
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目が覚めるとそこはお城の一室だった。。。。。
・・・じゃなくて、光一さんのお家のベッドの上で、隣には冬香ちゃんが寝てた。
枕もとの時計を見ると、11:25。。。。
カーテンの隙間から漏れる光の感じと、すっかりかいふくしてる体調からして、夜中の11時でないことだけは分かる。
ってことは、16時間近くも寝てたわけだ・・・。
ぼんやりと途方に暮れてると、
「ん・・・・」
って言って、冬香ちゃんが起きて、二人して、
「すごく寝ちゃったね・・・」
って笑い合った。
そのままぼんやりと居間に行くと、光一さんがコーヒーを飲みながら新聞を読んでた。
「おはようございます・・・。」
「光ちゃん、おはよう・・・。」
あたしたちに気付くと、光一さんは綺麗な顔を優しくほころばせて
「随分眠ってたね。眠り姫さんたち。」
と言った。
昨日は眠気と突然のプロジェクト失敗にいっぱいいっぱいで気付かなかったけど、光一さんは
昨日の誠ちゃんからの電話があった直後、今日のお仕事を同期の人に代わってもらったそうで。
今日はお休みになったんだって。
誠ちゃんは昨日遅くまでと言っても、1時ぐらいまでらしいけど、光一さんと飲んで、
いったん家に帰って朝から仕事に行ってるそう。
ふと、寂しくなってうつむいた。
こんな困ったことをしちゃう彼女できっと怒ってるんだろうな。
あたし、誠ちゃんに逢いたかっただけなのに。
ちょっと涙腺がゆるくなりかけたところに、光一さんがにっこりと笑って
「ほら、顔を洗っておいで。お昼には誠一さんが帰ってくるから。」
と言った。
誠ちゃんてば、今日は午前中だけのしごとだったんだって。
そのまま洗面に行って歯を磨いて顔を洗って、
持って来てた可愛い服に着替えて。
居間に行ったら、いつの間にか帰ってきてた誠ちゃんと光一さんが並んでソファに腰掛けていた。
「さてと、二人とも、こっちにきなさい。」
そう言ってにっこりと笑う光一さんの目がさっきまでの優しい微笑いでなくて、ちょっと怖くて、
誠ちゃんもいつものお仕置き前の怖い顔で、
あたしも冬ちゃんも足がすくんで動けなかった。
「美奈!」
「冬香!」
名前を呼ばれて彼氏達の前に正座させられて30分くらい延々二人からお説教されて、
「誠一さん、どうぞ客間を使って下さい。」って光一さんの言葉を皮切りに、そのまま手を引かれた。
あたしは、誠ちゃんににひょいって荷物みたいに担ぎ上げられて
―この細いからだの何処にそんな力があるの?って感じ―私たちが寝てた客間に運ばれていった。
運ばれるあたしの視界の隅で冬香ちゃんは光一さんの膝に乗せられて今正にスカートがめくられるところだった・・・・。
***********************
客間に運ばれて、ベッドに腰掛けた誠ちゃんの膝の上、
あっという間にスカートもめくられて下着も膝まで下ろされて、
無言でおしおきが始まった。
ぺーん!ぺーん!「やんっ!」
ぺーん!ぺーん!「いったーいー!」
ぺーん!ぺーん!「いたいよー」
ぺーん!ぺーん!「あーんっ、」
ぺーん!ぺーん!「誠ちゃーんー」
ぺーん!ぺーん!「やだ〜、」
ぺーん!ぺーん!「ごめんなさい〜」
ごめんなさいを言うと、意外にもすぐに手が止まった。
もしかして終わり?なんてことはさすがになくって、
「・・・何がごめんなさいなの?」
って冷たい言葉が降ってきた。
言えないでいると、
「ほら!なにが!ごめんなさいなの!?」
べっちん!ばっちん!べちん!
って、痛いのが降ってきて、
泣いても、
「ちゃんと言わなきゃ終わらないよ!」
・・・・って痛い、痛い連打。。。。
誠ちゃんてば、今日はいつもより怖い。
だから、一生懸命答えたの。
「ずっと夜更かししてたことにごめんなさい!」
「ちゃんと寝てるって嘘ついててごめんなさい!」
「冬香ちゃんが行くって言ったの止めないで一緒に行くって勝手に決めてごめんなさい!」
「一晩中寝ないで無茶してごめんなさい!」
「勝手に来てごめんなさい!」
「光一さんにまで迷惑かけてごめんなさい!」
「カフェインドリンクとかでもっと無理しようとしてごめんなさい・・・・・!」
・・・・・・・・・・・・
ひととおり涙でぐじゃぐじゃになりながらごめんなさいして、
お尻はもうとっくにじんじんと赤く腫れ上がって
「少しは反省できた?」
べっちん!ばちん!
「はい。。。ごぉめんなさぁいー」
「よし、じゃ、最後に10発。光一くんに叩いてもらうからね。」
って。。。。。。
ええええええーーーーー??
誠ちゃんにお尻を仕舞ってもらってそのまま抱き上げられて居間に戻ると、光一さんが冬香ちゃんのお尻を仕舞う所だった。
一瞬見えた冬香ちゃんのお尻は真っ赤でとても痛そうで、泣きじゃくる冬ちゃんは子供みたいで、
やっぱり光一さんも鬼なんだー。。。。
って思った。
「さ、冬香、最後のお仕置きは誠一さんにしてもらいなさい。」
ええええーーーー!?
って、冬香ちゃんもあたしと同じリアクションをして、でも、お仕置き後に怖い彼氏様たちに逆らえるでもなく、
あたしは光一さんの手に引かれるままに
冬香ちゃんは誠ちゃんの手にひかれるままに
それぞれの相手の彼氏のお膝に乗った。
それが、ものすごく恥ずかしくて泣きそうになった。
さすがにスカートの上からだったけど、光一さんのお仕置きは、誠ちゃんのとは別の痛さで、
充分温められたお尻には痛くて痛くて自然とごめんなさいを連発していた。
隣のソファで誠ちゃんのお膝に乗ってお仕置きされてる冬香ちゃんもわんわん泣いてごめんなさいを言ってた。
あたしもいつもこういう感じでお仕置きされてるんだ。。。。って思うと、恥ずかしくてまた涙が出た。
***********************
それぞれの彼氏のお膝の上に座らされて、冷たいタオルでお尻を冷やされながら、子供みたいに泣いて抱っこされて、
「もうしないんだよ?」
なんて冬香ちゃんのおでこにキスをする甘あまの光一さんと、
いつまでも背中をさすって優しく笑ってくれるいつもの優しい誠ちゃん。。。。
冬香ちゃんと二人、慰められて、甘やかされて、
ちょっと来て良かったかも?って思ったり、
お尻の痛さに、そんなことはないか。。。。って
思ったり。
それから、遅い遅いブランチ?なのか早い早い晩御飯なのかって時間に四人で鍋を囲んで、ご飯を食べた。
「そう言えば。。。」
冬香ちゃんがカバンから節分用の豆に鬼のお面が付いたものを取り出して、
「これで昨日の夜に光ちゃんに鬼になってもらおうって思ってたのに」
って言うから思わず大笑いしちゃった。
そしたら、誠ちゃんが、
「一日遅れだけど、冬香姫とうちのお転婆姫にとりついた悪戯鬼は追い出したけどね。」
って言うのよ!?やっぱり誠ちゃんてば意地悪!
食後は、あたしが誠ちゃんに、
冬香ちゃんが、光一さんに、バレンタインのチョコレートを贈呈w
すごく喜んでくれて、ああ、きてよかったかもなwってちょっと思っちゃった。
それから、鬼のお面を付けた光一鬼さんと誠ちゃん鬼に私たち二人から反撃!とばかりに豆を投げて、すごく楽しくて、笑って笑って・・・・・・
**********************
午後7時過ぎ
アナウンスが流れて、新幹線のドアが閉まった。
ドアの向こうには優しくて、怖くて優しい、二人の鬼さん。
にっこり笑って手を振ってる。
ずっと、ずっと一緒にいたいのに。
新幹線が動き出すと、優しい鬼はにじんだ視界からあっという間に姿を消してしまう。
なんで、遠距離恋愛なんかしてるんだろう。
新幹線のドアが閉まる前、
最後に冬香ちゃんが言った言葉。
誠ちゃんがにっこりと笑って
いつか、近い将来、ずっと一緒にいるためだよ。
・・・って。
誠ちゃんてば、らしくないから泣けてくるじゃん・・・。
それまで、姫君たち、いい子でいるんですよ?って、これは光一さん。
今度四人で旅行でも企画しよう。何処でも好きなところを言っていいよ。
これは誠ちゃん。
そして、ドアが閉じた。
流れていく景色の中、しばらくうつむいてたあたしと冬香ちゃんは、携帯を取り出して、冬香ちゃんのHPの掲示板を見てみた。
そこには、
二人の鬼より
冬香姫とmina姫にはうんとお仕置きしておきました。
これからは1時以降にチャットで見かけたらご一報下さい。
・・・・・と、書いてあった。。。。。
やっぱり鬼だ。。。。。って言う私に、
冬香ちゃんが笑い出して、あたしも笑った。。
素敵な怖い鬼さんたち。
タッグを組んじゃったのが怖いけど、
また、早く逢いたいな。
だけど、きっとすぐだね。
年に一回の節分よりも、七夕よりも、ずっと早くに逢えるんだから。
それまで、出来るだけいい子でいようかな?
・・・できたらね(笑)
一体どういう意気投合の仕方をしたのやら鬼二人。^^;
お次は旅行のようですね。(笑)
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